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  • Kei Kumagawa

怒濤の週末

2019年11月18日。

11/16(土)の”巨人たち”@八幡デルソル、11/17(日)の大橋OK Kitchen Liveの二日間を何とか終えて、今朝は身体中が満遍なく痛い(笑)。


先ずはそれぞれのライヴ・イベントの主催方、ハコの方、演者方、お客さん、来てくれた全ての人たちに心からの感謝を。ありがとう。大変お世話になりました。


一日目、”巨人たち”は現在広島に在住の高橋プランクトン主催のライヴ・イベントで、この日は福岡から、広島から、岐阜から、もう日本中からね(笑)、沢山の演者をドバっと集めた濃いいイベントだった。

O.Aの夢海ちゃん、高橋プランクトン、のもとこういちさん、俺、みねまつくん、久保モリソンさん、鶴坊くん、そしてぼんじさん(この日はトリオ編成エレキぼんじでの出演だった)。総勢8組である。それぞれが濃い面子なのに、詰め込み過ぎだ(笑)。「二日ぶんじゃん」と、俺は思った(笑)。


みんな、それぞれカッコ良かった。気を吐く、というやつだな。リラックスした熱量みたいなものが場を赤く燃やして、それを熱いうちに打っていくようなね(笑)、そんなイベントだった。


11.16

Kei Kumagawa Live

“巨人たち”@八幡デルソル

Setlist:

1. サイクロプスの足

2. 自由になったつもりかい(Cover)

3. 花小径(はなのこみち)

4. かのように

5. 街の灯



終演後、当然(笑)、俺は折尾ブラック・ホールへ飲みに行った。高橋プランクトン、夢海ちゃん、久保モリソンさん、みねまつくんら広島勢と一緒にね。

久保モリソンさんとがっつり話すことが出来て良かった。ライヴの一曲目に演奏された「卑怯者」(だったと思う)という曲がめちゃくちゃカッコ良かったんだ。うっわ、仲良くしてえ、と思った(笑)。


ブラック・ホールで俺は高橋プランクトンとセッションして、「漁火」と「Courtney」を演奏した。そういうヘヴィな選曲をしてしまうような夜だったんだ(笑)。暗い店の、奥から二番目のカウンター席にはいつものようにブラック・ボーイが座っていて、バーには秀さんが居て、なんだろうね、それだけで俺は本当に心が落ち着くんだよ(笑)。泥酔した俺はバーの秀さんに無理矢理曲のリクエスト(勿論あの歌だ)をして、そして大変に盛り上がったという(笑)。

宴はお隣りの上海ノオトへ場を移して朝まで続いた。朝までだ(笑)。5時過ぎに同道した広島勢と別れを惜しみつつ解散して(笑)、俺は始発の電車になんとか乗り込んだ。金が尽きて、藤崎駅から歩いて帰った。家に着いたのは確か9時くらいだったと思う。


 

布団に倒れ込んで、次に目を開けると12時を回っていた。二日目、大橋OKキッチンのライヴだ。頭が痛え。二日酔いだ。鎮痛剤を飲んで、急ぎ支度をした。


“OK Kitchen Live Vol.5”@大橋OKキッチンはチャーリー林さん主催のライヴ・イベントだ。Vol.5とあるように今回で五回目を数える。過去にも錚々たる面子を重ねるこのライヴ・イベントに、俺は今回新たな試みとしてギタリストのサニーさんと一緒に「Kei Kumagawa & Sunny」名義で出演した。


チャーリー林さん、桐原正二さん、ザ・ガーデナーズ、俺、の順番。

チャーリーさん、終始すげー楽しそうだったな(笑)。俺はこの日は何しろ酷い二日酔いでな(笑)。リハーサルのセッティング時には動くたびに「おお」とか声が出る(笑)。それを見てサニーさんがずっと笑ってた(笑)。


ガーデナーズがそれを救ってくれた。本当だ。彼らが居なかったら、というか彼らの音楽がなかったら俺はキツかったろうな、と思う。ガーデナーズは最高だよな。心が躍る、というやつだよ。彼らのリハーサルを聴き終えて、俺は生ビールを頼んだ(笑)。



11.17

Kei Kumagawa & Sunny

Live@“OK Kitchen Live Vol.5”


Setlist:

1. SUNNY

2. 花小径(はなのこみち)

3. Jason Molina’s blues

4. かのように(サニーさんによるKei Kumagawaのカヴァー)

5. 街の灯

6. Rosa (アンコール)


(終演後のKei Kumagawa & Sunny)


サニーさんと一緒に演る、と決めたときね、まず最初に”Jason Molina’s blues”を絶対やろうと思ったんだ。しかも今回はちゃんとスタジオに入って支度をしてね(笑)、この曲のコーラス部分をやって貰おう、と。結果、うまくいったと思う。サニーさん、この日は調子良かったよ(笑)。


Jason Molina’s blues / Kei Kumagawa & Sunny

@“OK Kitchen Live Vol.5” 2019.11.17



ドロドロんなった二日間が終わった。そして、今回のライヴ群に合わせて今年五枚目となる新しい音源、マキシ・シングル「生活」をリリースした。



一曲目に収録してる”街の灯”という新曲をメインに構成したこのシングルは、とてもプライベートなもののイメージを念頭において作った。アコースティック・ギターを中心にシンプルな音で鳴らされるそれは、風合いは「温かさ」を感じるようなものだが、その中で温かいものをテーマに歌っているのかというと、実はそうじゃないのかもしれないな。俺は、そういう人間じゃないのかもしれないな(笑)。こういうものにね、「生活」と題名をつけてリリースするのが俺の長いこと温めていた目標の一つだったんだ。この「生活」についてはまた後日、Kei Kumagawa本人による全曲解説をここに投稿したいと考えている。


ああそうだ。OKキッチンの終演間際、ちょうど俺がアンコールを頂いて”Rosa”を演ろうとしてた頃かな、店のドアが開いて岡村釦さんが現れた。聞けば、遂に完成したという岡村釦さんの記念碑的新譜「リバーサイド」(これを俺は以前から所望、予約していた)をこの日手渡しすべくCD-Rを焼成していたらイベントに間に合わなかったのだという(笑)。それも納得の、この音源「リバーサイド」はCD-R6枚組のアルバムである。誤植ではない。6枚組である。この音源については、また近くテキストを纏めてね、ここに「アンテナ」として投稿したいと思う。岡村釦さん、ありがとうございます。


怒濤の週末だった。俺は鎮痛剤を飲みながら何とか生き延びた。

いま、外でぱらぱらと音が聞こえて、閉じっぱなしのカーテンの隙間から見やると雨が降り出したようだ。新作音源「生活」に収録した”街の灯”にこんな歌詞がある。


“なあ、何処に行った?

みんな、何処に行ったんだ?

放り投げたら、空に貼り付いて、

落ちてこないのを、ボサっと見てる。

雨の降る日は、ボサっと見てる。”


街の灯 / Kei Kumagawa



草臥れきった身体で、靴で、心で、俺はまた立ち上がって歩き出すよ。意味なんて無いけどな。


とりあえず、レモン・サワーを飲む。正直うまい。


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