まずは昨夜、馬出Blowin’での(個人的な)「2019:総括」ライヴを終えて、俺はひと足お先に晴れて今年のライヴ納めだ。この一年お世話になった方々、本当にありがとう。
「ありがとう」という言葉は、「有難う」と書くな。人様からの厚意に対する謝辞だ。俺はいつも、その意味を思ってこの言葉を使っているよ。
ライヴでは先日の投稿に添付していたセットリストの曲目を演奏したが、曲順のみ、その場で組み替えた。一曲目に”I hurt you”を持ってきて、ラスト前で”秘密の街”を、サニーさんと一緒に演奏した。
いいライヴだった。俺にとって。
(ライヴの様子 : 写真はサニーさん撮影)
これで俺の”2019”は終わりだ。
そして来年から、俺は大きく変わるだろう。
今迄の俺とは違うものになると思う。今年、たくさんライヴを演ってね、たくさん音源を作って、分かったことが色々あるんだ。それを活かしながらもね、これまでとは違うことをやるつもりなんだ。
だから今、一度ね、さようなら、みたいな気分だよ。
俺は変わるだろう。その予感が、実はずっとずっとあった。俺がいま一度ね、この人生で戦うべき物事のために、きっちり落とし前をつけるよ。それをやる。それをやらなきゃ、俺が音楽をやる意味は、やってきた意味は無いからだ。
それで、このブログも、ウェブサイトもね、今後どうするのか、まだぼんやりとだけど考えている。このサイト自体を無くすことはないと思うが、ブログを閉じて、サイトもメインのページだけにして、最小限の情報だけ、近いライヴの日時と場所、それから音源のリリースだけを掲載した、ごくシンプルなものに作り変えるかもしれない。
つまり、俺自身の言葉が無いものに。
なんだろう、だんだん、……今のところ、だけどね、そう思うようになってきてるんだ。俺は俺の大切な思いを、想いを、ネットで人に見せたくないと思うようになってきた。それは表現の中でだけ、ライヴの場でだけ、音源の中でだけ、一対一の場所でだけ伝わればいいというか、それ以外の道筋で一つも伝わりたくないというか(笑)。
みんな、勝手なことを勝手に読み取って、読み違えても責任は取らない場所でさ、これまた勝手なことを言うわけじゃん(笑)？ そういう無責任なコミュニケーションはね、リアルで対面しての酒の馬鹿話しならまだ楽しめるけど、俺はネットでね、そういうものに巻き込まれたくも、関わりたくもないんだよな(笑)。だってそれは、「俺」じゃねーもん(笑)。
俺は、俺のこの気持ちを、想いを、愛を、感情を、心を、言葉を、もっと大切にしたい。だから、もっと大切に扱って欲しいとも考えてる。色んなことがあってさ、だんだんと、少しずつ、しかし確実にね、そう考えるようになった。そういう理由だよ。
「さようなら」という言葉は、「左様なら」と書くな。”そうであるならば”という、接続詞までの挨拶なんだ。俺はすべてを言い終えないまま終わるこの言葉がとても好きだ。
皆さま、良いお年をお迎えください。
さようなら、良い余生を。良い一日と、永遠を。
2019年12月1日
Kei Kumagawa